...そして一流れ者の小忰であるAは、ここ数年の間、大泥棒、大親分として、ひそかに村人の、伝統的な英雄崇拝感といったようなものを満足せしめていたのである...
犬田卯 「沼畔小話集」
...河内山宗俊(かうちやまそうしゆん)だつて大泥棒だァなァ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...その頃江戸中を騒がせた三人組の大泥棒のうち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――笹屋の源助は三人組大泥棒の首領房吉の變名だつた事は言ふ迄もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小判で三千両盗んだ大泥棒があったそうで――」「少し古いな」「外(ほか)には心当りがないそうですよ」「玉屋の主人は幾つだろう」「五十幾つでしょう」「支配人の庄八は六十近いな」「…………」「死んだ甚助はまだ赤ん坊だったはずだし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...京都から江戸へと流れて来たのだろう」「…………」大泥棒の娘でないと解ったお崎のお染は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――左内坂のそれ」「大泥棒の娘だよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれが大泥棒とは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...皆んな熊井熊五郎とかいふ大泥棒のせゐだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛んでもないことを申します――あれは大泥棒の人殺しだと申しても聴きやしません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大泥棒風雲源左衞門の忘れ形見であつたのぢや」「あツ」誰やらが思はず驚きの聲を揚げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「親分の前だが、あれはもう大變な人ですよ」「といふと」「嘘つきで、猫つ冠(かぶ)りで、大泥棒で、人殺しで」殺された内儀の妹、――お清には叔母に當る筈のお山は、姉が死ぬともう、齒に衣(きぬ)を着せずに斯んな事をツケ/\言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかも大泥棒から...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...大泥棒と知られてしまっているのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...長二郎の――今自来也と呼ばれた大泥棒のかせぎより...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そいつは尺取という大泥棒なんでございますから――と...
吉川英治 「江戸三国志」
...「だが――大泥棒になっただけじゃ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...澪(みお)の伝兵衛という大泥棒なのだよ」「げっ...
吉川英治 「春の雁」
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