...私の行(おこない)の根柢(こんてい)には大それた高慢が働いていたと云える...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そしてその大それた指導者の命令のまにまに...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...女房なんか使ってトテツもない大それた事をしはじめたんです……いやまったく...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...物特だのが何か大それた事でも仕出来(しでか)さうとする時には...
薄田泣菫 「茶話」
...恵まれた運命に感謝することさえ忘れている大それた諸君(みなさん)には...
谷譲次 「踊る地平線」
...こんな大それたまねができたもんだ!」と...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「少年たち」
...召使の身分として大それた考えは決して致しません...
豊島与志雄 「碑文」
...そんな大それた事を仕出かさうとは思はれません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大それた約束なんかする相手とは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな大それたことができるでしょうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな大それたことができるものか」「足が不自由だつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大それた事をする人では御座いません」奉公人の猪之吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何時そんな大それた計画を決行しないとも解らなかつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...プラトンが何うのと大それたウワ言ばかり云つてゐるが……」それあ少々違ふぞ...
牧野信一 「卓上演説」
...思はず瞬間的にそんな大それた感情に駆られたのだつたかも知れない...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...怠惰なところも大それた虚栄心をも正直のところ多分にもっていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「事が危なくなったので、御自分だけ身を(のが)れて、安楽に暮そうと仰しゃるのですか」「危なくなったからではない、初めからそのつもりでいたんだ」「初めからって、――」「そもそもの初めからさ、こんな大それた、夢みたような企みが成功する筈はない、そのうちには邪魔がはいるか、お屋形御自身が飽きるに違いない、そのときまでに掴めるだけのものを掴んでやろう、そう思って奔走していたんだ」「わたくしには信じられません、太夫さまがそんな方だなんて」「まあそう騒ぐな」蔵人はかよの肩へ手を廻した...
山本周五郎 「風流太平記」
...そんな大それた企画もなければ...
吉川英治 「平の将門」
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