...私は既う大した話でも無い樣に思つてゐた...
石川啄木 「札幌」
...右眼(うがん)は大した損傷(そんしょう)もなかったが...
海野十三 「赤外線男」
...殊(こと)にケンブリッジ大学のオリバー・ロッジ研究室が大したものですね...
海野十三 「四次元漂流」
...僕は大した者ではない...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...なかなか大した喉(のど)ですな」……そこで先生...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...」「女なんて大したことじゃありません...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それが拡がったところで大した範囲ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし先生の話された言葉自身は大体において当時の日記に残っているものだけしか採用しなかったので大した誤りはないつもりである...
中谷宇吉郎 「「先生を囲る話」について」
...八」「智恵も銭も要(い)らねえ代り大した辛抱役だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前の腕前は大したものだと言うな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大した働きだ」「默れツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...武芸は大したことがないらしく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...武藝も大したものだ相ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中には大した重要なものが無く...
野村胡堂 「流行作家の死」
...大したものだねえ...
林芙美子 「浮雲」
...「は、は、は、むく犬、大した気合だな、度胸だな、機嫌だな? 俺だ――わからねえか? 久しぶりだの――」吉原かぶりを、解いて、突き出すようにした顔――その浅黒い、きりっと苦味ばしった、目の切れの鋭い、その顔を、むく犬は、一瞥(いちべつ)すると、ぎょっとしたように、「へえ――こりゃあ!」と、叫んだが、また、ひどく、なつかしくもあるように、「まあ、何と珍しい――どうした風の吹きまわしで――親分、あっしゃあ、合わせる顔はねえのだが――」と、いいざま、土間に、殆(ほと)んどはだしではね下りて、びっくりする婆やには見向きもせず、格子の止め釘をはずして、ガラリとあけて、「あねはんはいませんが、さあ、ずっと、お上んなすって――」「そうか、じゃあ、けえるまで、またせて貰おうか――実は、ちっと、姐御(あねご)と、折り入って、話があってな――」闇太郎、手拭で、裾を、パンパンと叩くと、吉の案内で、茶の間に通る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いずれ大した事はしないにちがい無い...
三好十郎 「肌の匂い」
...枝にも瘤(こぶ)がついて大した木にふとっていますな...
室生犀星 「生涯の垣根」
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