...わが本隊は敵の横陣に対して大いなる弧をえがきつつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...――大いなるパトロクルス*は今や亡く(譯者註...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...この半世紀はこの意味で歴史的に大いなる世紀となるであろう...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...いかなる戦いもが消し去ることなき大いなる流れの跡をしめしているのである...
中井正一 「国立国会図書館について」
...大いなる河となり得ないとはいえないのである...
中井正一 「図書館法と出版界」
...ほとんど自然そのままの利用に過ぎないというのが彼の大いなる誇りであった...
夏目漱石 「行人」
...一篇の著書も大いなる影響を与える事ができます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...ああこの大いなる愛と無心のたのしき日影たのしき浪の彼方につれられてゆく心もちは涙ぐましくなるやうだ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...プラトンの二種類の存在(duo eidtn ontn)の説はこのことの最も獨創的典型的なる又影響最も大いなる實例である...
波多野精一 「時と永遠」
...大いなる蝙蝠傘(こうもりがさ)をさした二人の東洋人を乗せ大工場の移転のごとき壮大な爆音をたて...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...青空そのもの――あの大いなる模範...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...もしできないならば大いなる恥辱としたもので...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...直接に影響を及ぼし得ることに大いなる可能性はない...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...彼らの手からその武器を奪う大いなる酒神の姿を何処で見たか...
横光利一 「黙示のページ」
...大いなる一箇を盆から取って割った...
吉川英治 「三国志」
...それは大いなる国家の職制とわたくしの交情とを...
吉川英治 「三国志」
...「大いなる宇宙の循環は...
吉川英治 「私本太平記」
...大いなる弥陀の前に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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