...夢現(ゆめうつつ)の暗(やみ)の中にも...
芥川龍之介 「邪宗門」
...いかに夢現(ゆめうつつ)の中で云う事にしろ...
芥川龍之介 「妖婆」
...葉子は始めて夢現(ゆめうつつ)の境からほんとうに目ざめて...
有島武郎 「或る女」
...省三は夢現の境に女の声を聞いてふと眼を開けた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...渋柿)*寝入りぎわの夢現(ゆめうつつ)の境に...
寺田寅彦 「柿の種」
...酸(す)っぱいような蚊の唸声(うなりごえ)が夢現(ゆめうつつ)のような彼女のいらいらしい心を責苛(せめさいな)むように耳についた...
徳田秋声 「あらくれ」
...夢現(ゆめうつつ)のうちにふっと不安な気に駆られて...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...永眠に先立つ夢現の状態にあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夢現の中にまで考えられた...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...夢現(ゆめうつつ)の熱っぽい気持で...
豊島与志雄 「春」
...夢現(ゆめうつつ)のうちに呻っていた...
豊島与志雄 「変な男」
...夜通し彼女は夢現(ゆめうつつ)に見続けた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夢現(ゆめうつつ)のごとく見る事を得た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...夢現(ゆめうつつ)のうちにやってしまったことだから...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...夢現(ゆめうつつ)の界(さかい)に汽車を見送ッていた吉里は...
広津柳浪 「今戸心中」
...恍惚(うっとり)として暫く夢現(ゆめうつつ)の境を迷っていると...
二葉亭四迷 「平凡」
...夢現(ゆめうつつ)に女の呻(うめ)き声を聞いて目を覚ますと...
松本泰 「宝石の序曲」
...あの夢現(ゆめうつ)つのまどろみの中に現われるのだ――あの素破(すば)らしい弾々(だんだん)たる肉体...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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