...話に夢中になると恐ろしく早口になり...
石川欣一 「比島投降記」
...臆した心が消えてゆく夢中になる...
千家元麿 「自分は見た」
...マリヤ・コンスタンチーノヴナというのは人の好い、すぐ夢中になる、よく気のつく婦人で、一と言ひとこと長く伸ばして、いかにも感きわまったような物の言い方をする...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...大津波が来るとひと息に洗い去られて生命財産ともに泥水(どろみず)の底に埋められるにきまっている場所でも繁華な市街が発達して何十万人の集団が利権の争闘に夢中になる...
寺田寅彦 「災難雑考」
...親父の私をたった一人この世に残して去年の暮に亡くなってしまいました」娘のことというと夢中になるらしい幸右衛門は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこで兵太郎のことというと夢中になる娘のお輝を騙(だま)した...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――一方お關は正直者で夢中になると三千五百石くらゐは朝飯前に振りとばす」「そのお關はどうなるでせう」「心配するなよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この男が仕事に夢中になると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...成程八五郎は夢中になるわけだ――その上二度目からは唯と來ちや」平次は面白さうに笑ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...草花の鉢に夢中になる親分の趣味が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男は女に夢中になると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夢中になるようなきりょうじゃございません」「なるほどね」「まだありますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女達は貴方に夢中になるわ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...何かに夢中になると急に熱ぽくなり...
久生十蘭 「キャラコさん」
...まして年若な高官たちは妙齢の姫君が新たに加わった六条院の参座には夢中になるほど容姿を気にして来て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...僕の呼吸を停めてしまう計画ばかりに夢中になるのだ...
横光利一 「旅愁」
...仕事にかかると夢中になる七之助は...
吉川英治 「銀河まつり」
...はなし好きで、文学のことになると、すぐ熱しるが、より以上、夢中になるのは、時憤(じふん)であった...
吉川英治 「平の将門」
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