...いろいろ変り種(だね)が殖(ふ)えて来る...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...猟奇趣味が高じて道楽に素人(しろうと)探偵をやっているという変り種の青年理学士...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...あるいは流行を追って変り種の交配を図ったりする上に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ただ単に変り種の愛玩犬を世の中に提供しようと考えたまでであって...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この変り種の妹が何か又事件を惹(ひ)き起しはしまいかと思うと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...解秋和尚から眼薬をさしてもらつた(此寺へは随分変り種がやつてくるさうな...
種田山頭火 「行乞記」
...(時計を見て)ちょいと心理的な変り種でね――おっ母さんは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...漱石門下で漱石文化の批判をやらねばならぬ位置におかれている変り種は左翼の作家評論家江口渙氏である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...草木には偶然変り種が出るやうに...
永井荷風 「来訪者」
...変り種ばかり集まっていますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の変り種は」と自分が聞いて見ると...
夏目漱石 「行人」
...ドイツ浪漫(ロマン)派の変り種だ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...変り種の大傑作で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ミルクワンタンというような変り種...
古川緑波 「ああ東京は食い倒れ」
...財産家の変り種という感じの好人物であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...役々いずれも変り種でそれが大真面目に...
山本笑月 「明治世相百話」
...「私は白人の中でも変り種です...
夢野久作 「戦場」
...私達孟買(ボンベイ)在住の日本人にとっては珍らしい変り種にちがいないのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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