...「ようよう……変てこなお内裏雛様(だいりびなさま)」と陽気にかけ声をして笑いこけるようにぺちゃんとそこにすわり込んだ...
有島武郎 「或る女」
...怪奇な招牌(かんばん)の混合で装飾された変てこりんな建物が劇場なのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...変てこな局部像が...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...彼は益々変てこな気持になって行った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...白き巨人は如何にも変てこな事をやっていた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...本当に変てこれんな気持ちでしたよ...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...変てこな立場があるだろうか...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...この常人では判断も出来ない様な、変てこな仕掛が、どうしたことで殺人事件と関聯(かんれん)して考えられないものでもありません...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...てんでに変てこな輓具でがんじがらめにされながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...私は今でもこの変てこな大頭をなでては...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...「読めません――変てこな字ですねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...変てこなところばい...
火野葦平 「花と龍」
...孔雀の羽根かとも思われそうな変てこな羽根飾りだのが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」ジョバンニはこんな変てこな気もちは...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...そちらで御覧になると何だか変てこりんなのでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...変てこな髪だこと...
村山籌子 「あひるさん の かみのけ」
...とても変てこになりました...
村山籌子 「髪床やの大根さん」
...……またベソを掻いてんのか」「何だか、思い出しちまった」「よせやい、てめえがベソを掻き掻き誦(よ)むもんだから、おれっちまで、変てこに、涙が出て来やがるじゃねえか」六無法者にも、親があった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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