...ひどくゆがんで変てこな字になってしまった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...変てこな錯覚を起すことさえある...
江戸川乱歩 「悪霊」
...といった様な形容の出来ない変てこな気持で...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...似たようなので、いっそう不思議に思われたのは、今度は別段部屋が薄暗いわけでもなく、彼の顔も見えていて、そこへ変てこな、ゴチャゴチャとした鏡を立て並べた器械を置きますと、彼の眼なら眼だけが、これもまた盥ほどの大きさで、ポッカリと、私の目の前の空間に浮き出す仕掛けなのです...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...余り変てこな出入口である為に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...何とも云えぬ変てこな感じだった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...変てこな音が聞えた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...変てこなヂェスチュアをやったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...それにしても変てこな名をつけたものだなあ」と...
薄田泣菫 「茶話」
...この変てこな二人連れの到着は物語のクライマックスであるが...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...飛島(ラピュタ)1 変てこな人たち私が家に戻ると間もなく...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...孔雀の羽根かとも思われそうな変てこな羽根飾りだのが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...実に変てこなえたいの分らぬ役割を演じたことである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...変てこな物が生えて来るのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...――膝頭に止つた脚の長い変てこな昆虫が...
牧野信一 「晩春の健康」
...」ジョバンニはこんな変てこな気もちは...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...もう直き立派な女弁護士ですよ」「変てこな表現だけど」ちょっと笑い...
「一本の花」
...……またベソを掻いてんのか」「何だか、思い出しちまった」「よせやい、てめえがベソを掻き掻き誦(よ)むもんだから、おれっちまで、変てこに、涙が出て来やがるじゃねえか」六無法者にも、親があった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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