...兼(か)ねて此壮図(このさうと)に随行(ずゐかう)して其景況(そのけいきやう)並(なら)びに千島(ちしま)の模様(もやう)を委(くは)しく探(さぐ)りて...
饗庭篁村 「隅田の春」
...革命の壮図を鼓舞せしむるに足るは...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...空しく壮図を抱いて中途にして幽冥(ゆうめい)に入る千秋の遺恨は死の瞬間までも悶(もだ)えて死切れなかったろうが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...若い自由な思想に活きるよりはヨリ以上に国士的壮図の夢を見ていた...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...歿する二十日あまり前の明治二十三年の正月には病中ながら「尚抱壮図迎此春」という詩を作ってその志をのべ...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...果して然らば新島君の壮図の実現される日もいつかは来るであろう...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...雪の野山を渉(わた)る壮図(そうと)もあり...
高浜虚子 「俳句への道」
...「いよいよ北極横断の壮図についたのだ...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...油を注がれた火のようにいよいよロシア侵略の壮図を胸に描いた...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...あわよくば異海三千里の外に壮図(そうと)を挙げるのも面白かろうではないか...
吉川英治 「江戸三国志」
...壮図(そうと)を抱く勇者たる者は...
吉川英治 「三国志」
...北平(河北省・満城附近)の征伐を思い立たれたご壮図(そうと)に対しては...
吉川英治 「三国志」
...冀東の地も永久に治まるまい」彼の壮図のもとに...
吉川英治 「三国志」
...南蛮行(なんばんこう)一壮図(そうと)むなしく曹丕(そうひ)が引き揚げてから数日の後...
吉川英治 「三国志」
...そしてせっかくな壮図(そうと)も...
吉川英治 「私本太平記」
...徳川討伐の壮図(そうと)があったのでござろう」「いや...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...天下をアッといわせようという壮図(そうと)に燃えていたのではないか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...壮図(そうと)の覆滅(ふくめつ)はもちろん...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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