...だが、そうであればある程、愛慾の対象として彼を考えることは、堪え難いのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...あの折の悲しみももっと堪え難いものだったであろうし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...堪え難いこの苦痛から脱(のが)れたいと思った...
田山花袋 「一兵卒」
...そしてかようなイメージを閉ざしておくに足ると思われる赤裸々かつ堪え難い事実がある……エドワード・ヴェスパーはその妻を二度と見ることがなく...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...静寂は堪え難いほどで...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...この単調な繰り返しはたぶん堪え難い倦怠(けんたい)を招くほかはないであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...そして往々一種の堪え難い浮薄な厭味が鼻につく場合も少なくない...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...堪え難いことになる...
豊島与志雄 「明日」
...エディプにアンチゴオヌがいなかったならば……こう想像することは吾々には堪え難い...
豊島与志雄 「故郷」
...堪え難い調子で口籠った...
豊島与志雄 「操守」
...なにか堪え難い気持ちで...
豊島与志雄 「白木蓮」
...ほとんど堪え難い息切れがします...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間に堪え難いと聞いた...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か鬱屈(うっくつ)して堪え難いものがあるからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...むしろ堪え難いことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしには堪え難いことに思われていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現に彼が高熱のために堪え難い渇きを感じているとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それが今では堪え難い重荷となり始めていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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