...どうしてあれだけの人数(にんず)の重みに堪える事が出来ましょう...
芥川龍之介 「蜘蛛の糸」
...彼はその為に少くとも孤独に堪える性情を生じた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...味覚に堪えるただ一つのビールだというある特殊なビールの小瓶を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...諸君は諸君の子供たちが枕を高うして眠っているという思いをも堪えることが出来ないであろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...真実を堪えることができないからといって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分ではそういう信念を堪えることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし自分のせいで彼が苦しんでるという考えを堪えることはできなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それに堪えることが出来る筈ですよ...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...それが充分用に堪えることを知っての上で...
中里介山 「大菩薩峠」
...充分複雑な仕事に堪えるといふ自信があつた...
夏目漱石 「それから」
...果してどの位の仕事に堪えるだろうと思うと...
夏目漱石 「それから」
...物に堪えるという力をかねがね養ッて行け...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...鼻がちぎれてしまうかと思われるほど寒かった! もしも人達がそれに堪えるだけの活気さえあれば...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...それに身を震わせつつ堪える」ことを既に決意している...
堀辰雄 「木の十字架」
...此の喪失に堪えるのがおれの使命だと云う事でもはっきり分かってさえ居れば...
堀辰雄 「菜穂子」
...どうともして踏み堪えるはずの自分ではなかったろうか...
松濤明 「春の遠山入り」
...うつ向いた眉のあたりには苦痛を堪えるに練らされた様な堅い確かさと淋しさが浮んで居たのを見ると子は何の為にわざわざ今頃になってからお関が人っ子一人居ない洗場へお久美さんを追い遣ったかが明かに見え透いて...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...わたしはよく苦労に堪える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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