...如何なる悲しみをもおのずから堪える...
芥川龍之介 「久米正雄」
...その気まずさに堪える事が出来ず...
太宰治 「人間失格」
...移転のごたごたに堪えることが出来ない...
豊島与志雄 「明日」
...それに堪えることが出来る筈ですよ...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...そうどなるよりほかに堪える途はなかったのだ...
永井隆 「この子を残して」
...心がしきりに沈んで行くのに堪えることができない...
中里介山 「大菩薩峠」
...充分複雑な仕事に堪えるといふ自信があつた...
夏目漱石 「それから」
...充分複雑な仕事に堪えるという自信があった...
夏目漱石 「それから」
...どうともして踏み堪えるはずの自分ではなかったろうか...
松濤明 「春の遠山入り」
...そしてこの際私と家族とはおそらくこれに甘んじて堪えることが出来るであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「或る女」は一つの古典として読まれるに堪えるものになったであろう...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...むしろ悲痛の中にいながら我慢してそれに堪えるにあり(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...戦場で傷の痛みに堪えるように床の上でも病苦に堪えるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...肉体がこれを受け入れるのに堪えるようになって始めて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分自身を改善するために忠義な家来の率直な言葉に堪えるようでなければ信用ができない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また日々の不断(ふだん)づかいに堪えるものであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...弱きものは日々の器たるに堪えることが出来ぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...苦痛に堪える力の貴さや罪悪の意義や人類的な理念やなどに対する作者の無理解と...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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