...どうしてあれだけの人数(にんず)の重みに堪える事が出来ましょう...
芥川龍之介 「蜘蛛の糸」
...彼はその為に少くとも孤独に堪える性情を生じた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...それで厳しい天候に堪えるために住家を建てる必要を生じた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...英国の軍人で政治家で詩人〕はこれを彼の調べ高い韻文でこう訳している――「それゆえにわれらの族(うから)は苦しみとなやみとに堪える堅き心をもつわれらの肉体が石の質なることを証(あかし)しつつ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...女だって君よりは孤独に堪える力を持っている...
太宰治 「鉄面皮」
...そのおっちょこちょいは笑うに堪える...
太宰治 「如是我聞」
...云わば実戦に堪える体力を養ってくれた教練のようなものであったのである...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...そのように少なくも二千年かかって研究しつくされた結果に準拠して作られた造営物は昨年のような稀有の颱風の試煉にも堪えることが出来たようである...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...自分ではそういう信念を堪えることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...観客が持ち堪えることのできる天才と言えば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その人々にはそれを堪えるだけの力がなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...肉体の難行苦行に堪えることが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時までどんな誘惑にも堪えることができたのです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...それは未だ自分にさういふ折々の途方もない哀しさや忙しさに堪えるほどの胸が不足してゐるのだと思ふのであるが...
牧野信一 「痩身記」
...此の激務に堪える事の出来る女は白痴か...
松永延造 「職工と微笑」
...それに堪えるだけの神経の調子になって来たのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ふとっていて手足がきかず・自分の重みに堪える馬もない・というので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お前は堪えるためにこの世に来た...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??