...悪い気候に堪えるやうに出来てゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...腹痛でも堪えるような顔をして動かなくなった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それを一生懸命に堪えると...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そのように少なくも二千年かかって研究しつくされた結果に準拠して作られた造営物は昨年のような稀有の颱風の試煉にも堪えることが出来たようである...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...その人々にはそれを堪えるだけの力がなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...肉体の難行苦行に堪えることが...
中里介山 「大菩薩峠」
...最期(さいご)の合戦に堪えるだけの用意――それには毛唐の財布を借りなければいかないのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...杉本は唇を噛んでまるで歔唏(すすりな)きを堪えるような顔をした...
本庄陸男 「白い壁」
...こちらも懸命に追ふ身ではあるものゝ心の重傷を堪える上に...
牧野信一 「凩日記」
...喜んで堪えることであろうが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...戦場で傷の痛みに堪えるように床の上でも病苦に堪えるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...悲痛・骨折り・危険・に堪える勇気もまた神の性ではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしはよく苦労に堪える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれどもこれに堪えることができず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...叱正に堪えるだけの勇気をもたないからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日常生活のいろいろの出来事に勇ましく堪えるように鍛えられている者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...荒い仕事にも堪えるだけの丈夫な体と...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...義理のために堪える彼の苦悩も深い...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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