...遂には無形と平俗とに堕する事を知つた...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...人生の失敗者と堕するに至る...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...もし彼がいわゆる「王公から私利を収める」輩に堕することを潔しとしないなら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...こういう心持をあまり誇張しすぎると陳套(ちんとう)な思想に堕するのでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ほら吹き山師の救国政治談にさえ堕する危険無しとしない...
太宰治 「父」
...夫が所謂客観主義に堕する所以である...
戸坂潤 「科学論」
...それは文学などの世界では極めてありふれた尤もらしい卑俗な常識に堕するのであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...すぐ資本主義に堕するように思えるが...
戸坂潤 「読書法」
...そうでなければスコラ的な学術僧院用語に堕する他ない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...頽廃か粉飾に堕する...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...従つてセンチメンタリズムに堕することからあぶない所で脱かれてゐる...
中原中也 「菊岡久利著「貧時交」」
...そこでは哲学は科学に堕するのである...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...たとい一時は堕落趣味に堕することがあろうとも...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...彼の作は二義に堕するであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...用途より離れ装飾品に堕すること...
柳宗悦 「工藝の道」
...怪奇小説の類に堕するようである...
夢野久作 「探偵小説漫想」
...第三義以下のブチコワシ的説明に堕するので...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...しかも彼の心理観察の周密は常に描写のカリカチュアに堕するのを救う...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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