...こういう心持をあまり誇張しすぎると陳套(ちんとう)な思想に堕するのでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...寧ろその被覆のない真価を暴露して俗流の講話の段階に堕するものがないかどうか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...すぐ資本主義に堕するように思えるが...
戸坂潤 「読書法」
...こうした俗間に堕することが「世間」「世の中」の意味だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...少し筋の通った評論を企てる時には全く愚にもつかぬ評論家に堕するという事実は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...何等か観念的な態度に堕するものと信じ切っているのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...頽廃か粉飾に堕する...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...共同生活は単に動物的群居生活に堕するであろう...
豊島与志雄 「渡舟場」
...また時には才智と云へば云へる上滑りした智に堕する傾向を持つてゐるが...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...スピノザ哲学も数学的主知主義に堕するのほかない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...精神世界における賤民の群れに堕するのだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...たとい一時は堕落趣味に堕することがあろうとも...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...彼の作は二義に堕するであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...それは政党がややもすれば徒党に堕するのだともいえるが...
矢部貞治 「政治学入門」
...それが無政府主義に堕することであり...
矢部貞治 「政治学入門」
...其の努力が伴わなかったら自負病患者に堕する...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...しかも彼の心理観察の周密は常に描写のカリカチュアに堕するのを救う...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...生命のない色と線の遊戯に堕する傾向を示している...
和辻哲郎 「院展遠望」
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