...抽象的なる「自己」に執する心は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自己の中にある道を固執することではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...俺は飽くまでも此立脚地を固執する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...少くとも智的生活に固執する人は美人を花に譬える創意的なことはしない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その精神は飜訳出来ないのだと固執する...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...すなわち女優諸君が真に美貌に執するならば...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...もつと物に執する心持を捨てなければなるまいて...
種田山頭火 「其中日記」
...あえて固執するつもりはないのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...それを固執するものがあって...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...自由主義が自由主義としての立場を固執することを止めて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...何となれば彼は此の自觀を固執する能はざるの位地に在ればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一人称に固執する時には...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...此故に善に執する者は二氏の行動を追及して社会の風紀を紊乱する者なりと云ふ...
正岡容 「大正東京錦絵」
...いかなる抗体の中を落下しようとも同じことだと固執するのと同じである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そして吾々がそれを固執するならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...他殺説を固執するようになった夫人の態度...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...知に執するなら新たな愚ではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...あらゆる非合理と陰険と暴力とを手段として固執する者と...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
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