...芭蕉の俳諧に執する心は死よりもなほ強かつたらしい...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...自分の最初の立場を固執する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...すなわち女優諸君が真に美貌に執するならば...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...もつと物に執する心持を捨てなければなるまいて...
種田山頭火 「其中日記」
...□酒好きが酒そのものに執することに罪はない...
種田山頭火 「其中日記」
...酒に執するなかれ...
種田山頭火 「旅日記」
...固執するところがない故に損傷することがないので...
津田左右吉 「日本精神について」
...そういう偶然性の概念を固執する限り...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それは一種の現象主義を固執するのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...」「いや理屈に合わないへんなことに固執するのが...
豊島与志雄 「自由人」
...人は固執する、固執しなければならない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本の立場にばかり固執すると...
久生十蘭 「だいこん」
...固執する決意を我々にさせるならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ますます夢の中に己の取らうとしてゐる道を固執する...
水野仙子 「輝ける朝」
...自分にかけられた信用を地に堕すまいとする心から一そう呆んやりを固執するようになった...
矢田津世子 「女心拾遺」
...あらゆる非合理と陰険と暴力とを手段として固執する者と...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...純一の態度に固執する者はともすれば内容を空疎にする...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...身命に執する一切の価値を放擲し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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