...芭蕉の俳諧に執する心は死よりもなほ強かつたらしい...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...この意味に於いて自己に固執するもののみ始めて自らの主である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...俺は飽くまでも此立脚地を固執する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あくまで小さい自我に固執するならば...
高神覚昇 「般若心経講義」
...自己に執せずして人類に執する心(五十歩百歩だが)...
種田山頭火 「其中日記」
...□酒好きが酒そのものに執することに罪はない...
種田山頭火 「其中日記」
...しかし書かないことを固執するにも及ぶまいから...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...何となれば彼は此の自觀を固執する能はざるの位地に在ればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これはある考えに固執するという愚かさから脱した生き方なんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あんたの意見にも固執するなってことだな...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...此故に善に執する者は二氏の行動を追及して社会の風紀を紊乱する者なりと云ふ...
正岡容 「大正東京錦絵」
...いかなる抗体の中を落下しようとも同じことだと固執するのと同じである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ますます夢の中に己の取らうとしてゐる道を固執する...
水野仙子 「輝ける朝」
...われわれの内部的な抗議の自意識へ固執する癖...
宮本百合子 「現代の主題」
...だが主我に執する時は...
柳宗悦 「工藝の道」
...水戸家の千年をのみ固執する寅寿の肚(はら)と...
山本周五郎 「新潮記」
...それは無始以来の妄念に執するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...従って神秘的認識に執する禅宗にあっては...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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