...婆さんはやっと小学へ入った「坊ちゃん」の無邪気を信じていた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...直ぐにお茶だのお菓子だのお強飯(こわ)に口取りを添えた溜塗(ためぬり)の高台だのが運ばれて、「坊ちゃん、お母様がお友達と仲よくこれを召し上がるようにって...
谷崎潤一郎 「少年」
...今に坊ちゃんが帰って来ると...
谷崎潤一郎 「少年」
...坊ちゃん」と言った...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...爆弾が落ちる直前までは、それぞれ両親のあたたかい愛情にはぐくまれ、坊ちゃん、嬢ちゃんと呼ばれていた良家の子であったのだ...
永井隆 「この子を残して」
...「しかし私ゃこれでも貴方の坊(ぼっ)ちゃん坊ちゃんていわれた昔をまだ覚えていますよ」「そうですか」健三は素(そ)ッ気(け)ない挨拶(あいさつ)をしたなり...
夏目漱石 「道草」
...いやよ、よし坊ちゃん...
新美南吉 「病む子の祭」
...身代りになった坊ちゃんは...
野村胡堂 「死の予告」
...富豪の坊ちゃんで...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...おそいので坊ちゃん怒ってらっしゃるわ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「坊ちゃん」学生をやる連中が二月の時より悪く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夜の部「坊ちゃん」大いに受ける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私は坊ちゃんに嫌われてしまった」さも落胆(がっかり)したように言うのであった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...」ジョバンニは坊ちゃんといはれたのですこししゃくにさわってだまってゐましたがカムパネルラは「ありがたう...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...「だれの?」「甥の――わるくないでしょ? この色――」「いつか往来で会った坊ちゃんですか」「ああ...
「一本の花」
...華族や富豪のお坊ちゃん嬢ちゃんなぞがあらわす不良性は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...お嬢さんや坊ちゃんがどういう訳だか好かない事があるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...しかし人の命を助ける役目をする薬で雀の命を取るようないたずら坊ちゃんほどに悪い人間ではありません...
夢野久作 「若返り薬」
便利!手書き漢字入力検索