...しかしわたしはお嬢さんや坊ちゃんにお別れ申してから...
芥川龍之介 「白」
...坊ちゃんの顔を見上げました...
芥川龍之介 「白」
...あんなお坊ちゃんをいじめるのは貴様可哀そうじゃねえか...
有島武郎 「星座」
...遂にK大学の理財科(りざいか)を今から三年前に出た「お坊ちゃん」なのだ...
海野十三 「電気看板の神経」
...世間の眼には帝室技芸員の坊ちゃんという風に映っていたらしい...
高村光太郎 「回想録」
...」「いい家の坊ちゃんかね...
永井荷風 「雪解」
...爆弾が落ちる直前までは、それぞれ両親のあたたかい愛情にはぐくまれ、坊ちゃん、嬢ちゃんと呼ばれていた良家の子であったのだ...
永井隆 「この子を残して」
...「坊ちゃん、こっちへいらっしゃいな」しなやかな手を挙げて、沈勇な少年を小手招ぎをするのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨日(きのう)の午後九時までは申し分のない坊ちゃんとして生活していた...
夏目漱石 「坑夫」
...と云うものは坊ちゃんの眼で見渡した世の中には...
夏目漱石 「坑夫」
...坊ちゃんの一人が目附(めっ)けだされて...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...そうした窮屈な育てられかたをするのはお店(たな)の坊ちゃん嬢ちゃんがたで...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...腰にした坊ちゃんの勇ましい姿を坂下の子らはどんなに羨(うらや)ましく妬(ねた)ましく見送ったろう...
水上滝太郎 「山の手の子」
...『もうじきだよ坊ちゃん...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...恭二は静岡の魚問屋の坊ちゃんで...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...この坊ちゃんは話がよくわかっていらっしゃるんだからな……...
夢野久作 「焦点を合せる」
...お行方が知れないといううわさ……アアやっぱり金吾というのは昔の丈太郎(じょうたろう)坊ちゃんだったかと...
吉川英治 「江戸三国志」
...左近衛(さこんえの)少将に任ぜられたという――厄介なお坊ちゃんであると知れたのである...
吉川英治 「大岡越前」
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