...在り方なりによつては幕府なり幕府以外の方面からなり強い壓力を蒙らねばならなかつたといふことになる...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...学問をして学問であらしめる処の学問の在り方(Wesenheit)――学問性――だけを分析して見れば充分である...
戸坂潤 「科学方法論」
...であるから物質は正に一つの在り方...
戸坂潤 「性格としての空間」
...自然概念を物質概念にまで発展せしめた動機は「在り方としての性格」―― Dacharakter ――の方向を追求したことであった...
戸坂潤 「性格としての空間」
...溯って云えば自然が元来かかる在り方以外の何物でもなかった...
戸坂潤 「性格としての空間」
...却って判断が論理現象の最も優れた在り方であることから説明出来るであろう...
戸坂潤 「性格としての空間」
...又は二重性の在り方の二重性を...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...この線の少くとも一端にでも触れた人々の在り方や生き方は...
豊島与志雄 「小説集「白蛾」後記」
...思潮や道徳や風俗を通じて観らるる人の心の在り方が中心問題である...
豊島与志雄 「聖女人像」
...破壊と建設とを別々なものとする観方は、両者の間に空虚な時間と空間とを許容することであって、それは、吾々の精神の在り方に、生の在り方に、矛盾する...
豊島与志雄 「波多野邸」
...不定で在り方は、一定だ...
中原中也 「芸術論覚え書」
...喫茶店というものの在り方だが――純喫茶というものだけでも...
古川緑波 「甘話休題」
...常識と科学とが在り方を異にするということは...
三木清 「哲学入門」
...* モンテーニュの新造語 notre bien estre. よく存在すること、よき在り方、したがって健康幸福の意味...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おのづからなる在り方といふべきかについては...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...再建日本の在り方を規律する憲法の改正が行はれ...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...二十年も前の少年に似た素朴な在り方に似たものとなっていた...
吉川英治 「人間山水図巻」
...何かこの国の文化なるものの在り方がかなしくなる...
吉川英治 「文化の日」
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