...固より自分の心は魔障の多い心である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...固より人には時にとつて出來不出來がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...神は固より草や木とは異つた存在である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...固よりC君と論爭することを主なる目的とするのではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...固よりYを辯護した自分の言葉が虚僞の言葉でないことは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...固より俺は未だ「偉大にして光榮なる神よ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...固より不屆に付き...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...其の勢力孤弱にして固より大久保黨と對抗するに足らざりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の勢力は固より閣下の内閣を維持するに足らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...パパイヤは固より南国的なものであるが...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...店主の大田梧郎は固より...
豊島与志雄 「波多野邸」
...固より嫉妬の痴情に駆らるゝものに非ず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...固より賢良なる人物を擧げて衆庶の望に副はせられ給ふは明々たることなれども...
福沢諭吉 「帝室論」
...腰を屈めての辛苦艱難も世を逃れての自由気儘も固より同じ煩悩の意馬心猿と知らぬが仏の御力を杖にたのみていろ/\と病の足もと覚束なく草鞋の緒も結びあへでいそぎ都を立ちいでぬ...
正岡子規 「かけはしの記」
...其各種の慾心には消長盛衰あれども其総体の分量は固より百斤ならば百斤の外に出づることなし...
正岡子規 「読書弁」
...その桟敷というのは固より低いもので...
正岡子規 「病」
...固より人間は凡て或る意味で「歴史家」である...
三木清 「歴史哲學」
...況(いは)んや彼の此行固より空嚢(くうなう)たりしをや...
山路愛山 「頼襄を論ず」
便利!手書き漢字入力検索