...噛みつくやうに口を開けたり閉ぢたりします...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...窓外から噛みつくようなガタンゴーゴーと喧(やかま)しい騒音が入って来て気味がよろしくない...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...あんなによく慣らしてある獅子が噛みつくというのはおかしいと...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...そして顔を見ると直ぐに噛みつくやうに言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...噛みつくやうな眼が房一をぢつと見下してゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...噛みつくような日であった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...噛みつくような寒さであった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...しかし彼らはただ噛みつくことばかり望んでいる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ああして噛みつくんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...このバリカンも噛みつくかと思つたのです...
新美南吉 「疣」
...「娘の喉笛に噛みつくなんて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...噛みつくような口調で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...これは知っての通り噛みつくこともできない相手をやりこめるというまことにけっこうな習慣を持つ凡百の文士連から存分に愚弄されたり...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...即座に噛みつくような烈しい調子で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...噛みつくやうにして今まで見向きもしなかつたこの娯楽雑誌の頁をくつたものである...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...よく草むらで捕えるときに指さきに噛みつくが...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...恰も窓から覗いた空の雲の塊りに噛みつくやうに...
横光利一 「頭ならびに腹」
...そう考える方が本当だ」「ばかにするねえッ」噛みつくように呶鳴った伊兵衛...
吉川英治 「江戸三国志」
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