...うんざりしたと嘯(うそぶ)いたり...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...数日前に襲って来た海嘯(つなみ)のために...
田中貢太郎 「海嘯のあと」
...これはただごとではない、また兵乱の前兆か、饑饉疫癘の凶相かと、人人が不思議がっていると、午の刻になって俄かに大地震となり、海嘯が起った...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...三陸の海嘯には二万余の死人を出した...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...兇徒嘯集と云ふやうな大きな事なれば...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...明日という日がないじゃなし! と空嘯いてみたものの...
豊島与志雄 「神棚」
...そこから空嘯いてみた...
豊島与志雄 「反抗」
...地震と海嘯(つなみ)は人間に予告を与えずして来るが...
中里介山 「大菩薩峠」
...このたへがたくさびしい荒野の涯で海はかうかうと空に鳴り大海嘯(おほつなみ)の遠く押しよせてくるひびきがきこえる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...空嘯(うそ)ぶいて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...長嘯子の記にも「水さへかれはてて昔のあとといふばかりなり」と云つてあるを引いて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...葉巻の煙を高々と吹き上げつつ嘯(うそぶ)いた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...巖々とした岩根にあぐらをくんでゐる植物がふと風にふれると嘯き出すあの聲みたいに云つたのである...
吉川英治 「折々の記」
...そら嘯(うそぶ)いて...
吉川英治 「三国志」
...すでに風雲に嘯(うそぶ)く日のすがたをおもわせるほどだった...
吉川英治 「三国志」
...そしては海嘯(つなみ)のような武者声がまた...
吉川英治 「私本太平記」
...海嘯(つなみ)が応えるように...
吉川英治 「親鸞」
...山海嘯(やまつなみ)のような...
吉川英治 「親鸞」
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