...誰が真面目になって聞くものですか」亀之介は腕組みをして嘯く...
海野十三 「地獄の使者」
...六月の三陸の大海嘯にひきつづき...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すさまじい大海嘯(おおつなみ)となって...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...また三陸の海嘯各府縣の洪水は實に慘憺たる有樣でございますが...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...そこから空嘯いてみた...
豊島与志雄 「反抗」
...海嘯(つなみ)のような音が聞えないではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...それがお前のお墓になっているんだよ」「ばかにしてやがら」米友が唇を反(そ)らして嘯(うそぶ)きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高我為異物蓬茅下 君已乗気勢豪此夕渓山対明月 不成長嘯但成時に...
中島敦 「山月記」
...僕自身にも解らないくらいのものさ」彼はこう云って嘯(うそぶ)いた...
夏目漱石 「明暗」
...風靜叉江不起波 輕舟汎々醉過天遊只在人間外 長嘯高吟雜掉歌と賞してゐるが...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...「川? 川はどちらへ行つたら出られるのだつたかしら」と嘯く...
原民喜 「夏の花」
...秋風吹く頃より専ら嘯く故虎が鳴くのと風が吹くのと同時に起る例が至って多いのだろう...
南方熊楠 「十二支考」
...背後にせまる江南数百の兵船は海嘯(つなみ)のように彼を脅かして...
吉川英治 「三国志」
...すでに風雲に嘯(うそぶ)く日のすがたをおもわせるほどだった...
吉川英治 「三国志」
...と声海嘯(こえつなみ)を揺るがしているだけなのである...
吉川英治 「三国志」
...そら嘯(うそ)ぶいていたといったほうが近い...
吉川英治 「新書太閤記」
...嵐か海嘯(つなみ)かとも疑われる水の唸りが夜空を翔(か)けまわってゆく...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがて海嘯(つなみ)のような声が揚(あが)った...
吉川英治 「増長天王」
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