...探偵小説の面白さの案外大きな部分を占めているのに一驚を喫するかも知れないのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...一椀十両の料理を喫するに到るものあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その蒐集慾を満喫することになるのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだけでも戰爭氣分を滿喫するに十分だつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...そのスリルを滿喫する爲に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのスリルを満喫するために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かの煙草を喫する者を見よ...
福沢諭吉 「教育の目的」
...巧みに煙草を喫することを練習したり...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...その中でなんぼも実績が挙がっていないのに一驚を喫する...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...深さ丈余もあるクレバスがリッジ上に形成されていて一驚を喫する...
松濤明 「春の遠山入り」
...ますます強く美しい肉体の歓びをも満喫する生活を持ってゆくとすれば...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...全体人は生きているために食物を喫するけれども大食の者は食うために生きておるのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...何(な)んでも肉の後に菓物を喫するのはいいよ...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十四五味(ごみ)食物を喫するを知りて食物を味(あじわ)う事を知らざれば共に料理の事を談ずるに足らず...
村井弦斎 「食道楽」
...膵液と腸液はどんな味だか知らんけれどもとにかく五種の液が消化する処へ五種の味を喫するのは自ら暗合しているね...
村井弦斎 「食道楽」
...蕎麦店に入りて喫するに其清奇いふべからず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼等の満喫するに足る柔肌(やわはだ)のかいなに抱かれて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...そちもそう考えるか」「思慮の乏しい日幡景親(かげちか)どのと共に惨敗を喫するよりは...
吉川英治 「新書太閤記」
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