...「その理論には簡単に喝破できる反論がある」...
...「いけませんな」と喝破(かつぱ)してしまつた...
芥川龍之介 「鑑定」
...将来恐るべき大天才とその頃松洲氏が喝破したのはえらいと思います...
上村松園 「昔のことなど」
...真に政府を一新一洗せねばならぬのである」と喝破して大喝采をうけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」など喝破して、すまして居られなくなつたであらう...
太宰治 「ラロシフコー」
...逢茶喫茶逢飯喫飯と喝破された...
種田山頭火 「道〔扉の言葉〕」
...対馬(つしま)行の煙草の話では不正な輸出商の奸策(かんさく)を喝破しているなど現代と比べてもなかなか面白い...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...(廿九年五月)最近の板垣伯其一 劈頭の喝破曾て自由神の化身として...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...米国の或る州の学制などを引用して正面から喝破した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...すでに総監も喝破したように...
久生十蘭 「魔都」
...既に閣下も喝破された通り...
久生十蘭 「魔都」
...世の中に種々(いろいろ)ある怪物(ばけもの)の詮索をするのを止(や)めて先(ま)ず我々人間が一番大きな怪物(ばけもの)で神変(しんぺん)不思議な能力を持っていると喝破(かっぱ)し...
平井金三 「大きな怪物」
...+−0(プラスマイナスゼロ)式な利己人の表現に過ぎないと喝破し...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...吾輩アンポンタン・ポカンが一たび『脳髄は物を考える処に非ず』と喝破するや...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...痛烈な喝破である...
吉川英治 「折々の記」
...明確に喝破(かっぱ)し...
吉川英治 「三国志」
...おぬしの喝破(かっぱ)に眼がさめて...
吉川英治 「親鸞」
...世間でいふ手習ひは目習ひにすぎぬと喝破(かつぱ)した...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
...作者が直截(ちょくせつ)に喝破(かっぱ)しているところによると...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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