...常住涅槃(じやうぢゆうねはん)の宝土に還つたのを喜んででもゐるのであらうか...
芥川龍之介 「枯野抄」
...彼に逢ふと云ふ事その事だけでも異常な事であるかのやうに喜んで話すのだった...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...喜んでいいのか、それとも悲しんでいいのか...
海野十三 「もくねじ」
...いつて喜んでゐるが...
薄田泣菫 「春菜」
...私が厨室へ行くといつも喜んでくれた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それで、お二人で喜んで、そこまで送っておいでになったに違(ちげ)えごぜいません」と茫然(ぼうぜん)と考えてる私を、慰めてもくれました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...」山は喜んで老人についてゆき...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...二人は喜んで名を訊いた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...むしろ喜んでそれを受け取るのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今また喜んで園丁になったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...折角好意を持ってくれた地主の尾入道にも辞(ことわ)りも云わないで逃げ上って来ました」法然はその率直な言葉を喜んで...
中里介山 「法然行伝」
...吉川君」「喜んでるどころじゃない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...そりゃ喜んで居ましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕の最初の恋の鞘当を始めることになるんです」「それなら喜んで」彼女が答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...……それで、なにしろそういううめえ話だから、あっしゃ喜んで、承知した、きっとお伺いしましょう、って返事をしたんだ...
久生十蘭 「金狼」
...喜んで御伝授いたしますヨ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...蜈蚣が登るべきほどを置いて頸を差し上げて立てるを見て蜈蚣喜んで走り上る...
南方熊楠 「十二支考」
...友人のために喜んでゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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