...好きな蛙どもが装上って浮かれて唱う...
泉鏡花 「遺稿」
...バプテスト宗等は各寺独立を唱うる宗なれば...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...欅が経を唱うるぞと...
井上円了 「おばけの正体」
...そんなわけでとうとう妖婆は午前六時に唱うべき天帝に約束の三度の呪文をあげないでしまう...
海野十三 「軍用鼠」
...これを唱うる人さえも...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...フランクの世にも美しい歌を唱うのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あるいは人の権理通義をも枉(ま)ぐべきもののよう唱うる者あれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...念仏を唱うるなかれというのみにて...
福沢諭吉 「学問の独立」
...序曲(プロロオグ)を唱う者登場する...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...古往今来万葉学者が唱うる様に...
牧野富太郎 「植物記」
...地方によりこの虫馬を螫(さ)すと信じてホールス・スチンガール(馬を螫すもの)と唱う...
南方熊楠 「十二支考」
...予今時のいわゆる人種改良とか善胎学とか唱うる目的は至って結構だが...
南方熊楠 「十二支考」
...口先で愛国心を唱うるを止めて...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...たまたま唱うるものあれば和するものなく拍子抜けてついに黙りぬ...
宮崎湖処子 「空屋」
...昇平打続くこと二百六十有余年四民鼓腹して太平を唱う折...
三好十郎 「斬られの仙太」
...俚俗の唱うるを聞かば...
柳田國男 「地名の研究」
...最初の光が差した瞬間に群集は感謝の叫びを挙げ、歓喜の歌を唱う...
和辻哲郎 「鎖国」
...讃歌を唱う天使の群れのようににぎやかに快活にまたたいている...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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