...塀の前を、用水が流るるために、波打つばかり、窓掛に合歓(ねむ)の花の影こそ揺れ揺れ通え、差覗く人目は届かぬから、縁の雨戸は開けたままで、心置なく飲めるのを、あれだけの酒好(ずき)が、なぜか、夫人の居ない時は、硝子杯(コップ)へ注(つ)ける口も苦そうに、差置いて、どうやら鬱(ふさ)ぐらしい...
泉鏡花 「婦系図」
...その海の水は根を波打つてゐるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...いつ頃から疊替をせぬのか波打つたやうになつて居る上に處々破れたのが反古で張つてあつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...偉大で誠実な道徳的衝動が波打つていた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...波打つ天井ががっしりした楢の梁に支えられ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...ネルロは波打つ胸をおさえて...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...なにかやはりただならぬ気鬱が波打つてゐる...
原民喜 「画集」
...このように波打つモスリンの上に横たわっている彼女を見ると...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...波打つ靄は金の蒸気に変わった...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
......
夢野久作 「髪切虫」
...涯(はて)しもない湿地の上に波打つ茫々(ぼうぼう)たる大草原の左手には...
夢野久作 「死後の恋」
...波打つ花の中を自転車に乗った娘が昂然として行く...
横光利一 「欧洲紀行」
...天幕の波打つ峯と峯との間から突如として飛び上るフットボール...
横光利一 「上海」
...卑狗の波打つ胸の力を感じると...
横光利一 「日輪」
...その下に波打つ幾線の鉄の縄が世界の隅隅(すみずみ)までを繋(つな)ぎ合せ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...その下(もと)に波打つ幾線の鉄の縄(なは)が世界の隅隅(すみ/″\)までを繋(つな)ぎ合せ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...すでに発足準備もすましている軍勢の波打つ闇に...
吉川英治 「私本太平記」
...希望そのものを波打つかに思われる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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