...琥珀(こはく)色に寄せつ返しつ波打つてゐたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...同時に波打つ髪に耳飾りの宝石を飾った柔弱人士ではなかったか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...波打つ天井ががっしりした楢の梁に支えられ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...ものの十秒とも経たないうちにその啜泣は波打つ歔欷(きょき)と変った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...波打つ金髪が肩にかかり...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...波打つように動き...
直木三十五 「南国太平記」
...波打つ老女の背中を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...温かいふくよかな肉が波打つやうに顫(ふる)へて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...波打つやうに不安と恐怖を傳へて行くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...牧湊の海岸が眼近に白く波打つてゐる...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...あの写真は掘立小屋の揺らぐテントの蔭の木のベツドで注射の円い肩が波打つてゐた...
原民喜 「火の子供」
...このように波打つモスリンの上に横たわっている彼女を見ると...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...高く低く波打つ胸に...
宮本百合子 「大いなるもの」
......
夢野久作 「髪切虫」
...その下に波打つ幾線の鉄の縄が世界の隅隅(すみずみ)までを繋(つな)ぎ合せ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...此処へ東の地平から黄金(こがね)の色に波打つは...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...いつも苦しい魅力をもつて波打つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...(殺すぞ――声を出すと)波打つ八畳蚊帳の下に...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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