...あたり一面はそれこそ唐紅(からくれない)ですぞ」「まあ...
海野十三 「千早館の迷路」
...自分の前の小路の床を唐紅に染めていたことであろう...
海野十三 「千早館の迷路」
...唐紅(からくれない)の模様を置いた...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...ベトベトとして餅のようにからまる水は見るからに唐紅(からくれない)...
中里介山 「大菩薩峠」
...秋風や唐紅(からくれない)の咽喉仏(のどぼとけ)という句はむしろ実況であるが...
夏目漱石 「思い出す事など」
...唐紅(からくれない)の一片(ひとひら)がロゼッチの詩集の上に音なしく落ちて来る...
夏目漱石 「虞美人草」
...しばらくするとまた唐紅(からくれない)の天道(てんとう)がのそりと上(のぼ)って来た...
夏目漱石 「夢十夜」
...天井にまでも血が飛び散つて一面に凄慘な唐紅だつた...
南部修太郎 「死の接吻」
......
槇村浩 「ハンニバル雪のアルプ越」
...夜に入つて再び二階へ上がつて見ると怖しい火勢は最早浅草学校の長い黒い建物の背後を一めん唐紅に塗潰してしまつてゐて...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...お絲も猩々緋(しょうじょうひ)のような唐紅に彩られそめたと思ったら...
正岡容 「圓朝花火」
...時ならぬ胡粉の雪の白皚々(はくがいがい)へはベットリながれている唐紅(からくれない)の小川があった...
正岡容 「小説 圓朝」
...猩々緋(しょうじょうひ)のような唐紅(からくれない)に彩られそめたとおもったら...
正岡容 「小説 圓朝」
...坊間(ぼうかん)に販売する染色料の唐紅は多量の砒石を含有するを以て最も危険なり...
村井弦斎 「食道楽」
...その言葉の終りは唐紅(からくれなゐ)の血となりて初花の鼻と唇より迸り出づる...
夢野久作 「白くれない」
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