...もし婦人にして哀れむべき独身の境遇より一個の男子を救ふこと能はず...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...何も哀れむことはないわけだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...娘を苦界に沈めたことを哀れむと共に...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...吾等は哀れむべき国民である...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...此哀れむべき婦人を最後の一滴まで搾取した...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...兄は哀れむべき人だし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...我が身を哀れむ涙が指から落ちた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...哀れむべきではないか...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...むしろニコルやマルブランシュやパスカルがモンテーニュをけなそうとするのこそ哀れむべき企て(pauvre projet)だ! アンリ三世時代の田舎貴族〔すなわちモンテーニュ〕は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それこそ実に哀れむべき父です...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは哀れむべき御馳走である」というファウォリヌスの説をわたしはしりぞける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...哀れむべき凡ての失敗は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...寧(むし)ろ哀れむ可き男よ...
山本周五郎 「青べか日記」
...哀れむような眼で見ながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...はや彼の増長慢のあらわれと哀れむべきではありませんか」「先生...
吉川英治 「三国志」
...哀れむような微笑をたたえた...
吉川英治 「親鸞」
...哀れむべき眸(ひとみ)だろう...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...多少内的生命を有する人にしてなお虚栄に沈湎して哀れむべき境地に身を置く人がある...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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