...ナタリイ」と私は咎めるように嘆息した...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...ロンドンの動物園にいたある大鴉などは人が寄って来ると“Who are you ?”と六(むつ)かしい声で咎めるので観客の人気者となったという話である...
寺田寅彦 「鴉と唱歌」
...かう云ふところで小便なんかさしては可けないつて真剣(むき)になつて咎めるんです...
徳田秋聲 「歯痛」
...それに何よりも気が咎めるから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...別に今日から咎める必要はないけれども...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...心に咎めることはない――斉彬公は...
直木三十五 「南国太平記」
...何です」咎めるようで...
中里介山 「大菩薩峠」
...その上には気が咎める輪が気味わるそうに重なっている...
夏目漱石 「虞美人草」
...気が咎めるといった代物...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...咎める訳にも行かぬが...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...私に寧ろ咎める眼附をしてみせた...
室生犀星 「帆の世界」
...牧は懾(おそ)れて咎めることが出来なかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...咎める...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここには誰一人わたしを助ける者も咎める者もいない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...娘の親を咎めるような筋は決してない...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...孔明の無礼を咎めるような眼をして...
吉川英治 「三国志」
...咎めるのではない...
吉川英治 「私本太平記」
...その両眼に怨むような咎めるような苦しみ悶えるような色をうかべ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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