...それとなくおかみさんの前に気が咎めるやうな心持がした...
鈴木三重吉 「桑の実」
...何だかせい二さんの厚意に甘えてゐるやうで気が咎める...
種田山頭火 「行乞記」
...証拠物件に蝋管(ろうかん)蓄音機が持出されたのに対して検事が違法だと咎めると...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...それに何よりも気が咎めるから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...歩くと咎めるという布令は...
直木三十五 「南国太平記」
...文章そのものに何の咎めるべきところはないと云った...
宮本百合子 「刻々」
...誰がそれを咎めることが出来るでしょう!ロマンティシズムの問題...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...咎めると、自分が備中界に入つたことが露顕するからである...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...通例人が彼を想い出して咎めるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私達は強ちそれを咎めることは出来ぬ...
柳宗悦 「雑器の美」
...娘の親を咎めるような筋は決してない...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...眼は咎めるような...
山本周五郎 「竹柏記」
...咎めるように登世を見た...
山本周五郎 「山彦乙女」
...深く咎めるには当らないよ...
夢野久作 「二重心臓」
...「誰かっ」と咎めると...
吉川英治 「三国志」
...――咎(とが)めれば咎める罪状は成り立つが...
吉川英治 「三国志」
...わたしの心は」「人目を咎める?」「ええ……何ですか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...われとわが身を咎める内心の声が...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索