...和蘭陀は、オランダの旧称であります...
...私のおじいさんは和蘭陀に行ったことがあるそうです...
...坂本龍馬は和蘭陀文化に興味を持っていた...
...和蘭陀という言葉は、17世紀に日本とオランダの商取引が始まったころに使われた...
...この本は和蘭陀に住む日本人親子の物語です...
...尤(もっと)も御先祖の頃だらうけれど――其の黒人(くろんぼ)も……和蘭陀(オランダ)人も...
泉鏡花 「印度更紗」
...而(そ)して鰐(わに)の晩飯時分、孔雀(くじゃく)のやうな玉(たま)の燈籠(とうろう)の裡(うち)で、御馳走(ごちそう)を会食して居る……一寸(ちょいと)、其の高楼(たかどの)を何処(どこ)だと思ひます……印度(インド)の中のね、蕃蛇剌馬(ばんじゃらあまん)……船着(ふなつき)の貿易所、――お前さんが御存じだよ、私よりか、」と打微笑(うちほほえ)み、「主人(しゅじん)は、支那(しな)の福州(ふくしゅう)の大商賈(おおあきんど)で、客は、其も、和蘭陀(オランダ)の富豪父子(かねもちおやこ)と、此の島の酋長(しゅうちょう)なんですがね、こゝでね、皆(みんな)がね、たゞ一(ひと)ツ、其だけに就(つ)いて繰返して話して居たのは、――此のね、酋長の手から買取つて、和蘭陀の、其の貴公子が、此の家(うち)へ贈りものにした――然(そ)うね、お前さんの、あの、御先祖と云ふと年寄染(としよりじ)みます、其の時分は少(わか)いのよ...
泉鏡花 「印度更紗」
...和蘭陀(オランダ)の貴公子の...
泉鏡花 「印度更紗」
...和蘭陀(オランダ)だか...
泉鏡花 「海異記」
...)これら三十何年前の游心帖のなかに埋れたままになつてゐる、碧童の一連の歌をみてゐると僕は、「書く會をやらばや」の酒蟲ノアカヨロコベル行燈ノ主寂シモのその主の芥川、河郎之舍の名護屋行燈、淺草で買つた五圓の南京の鉢に蜂屋柿、陶物の杯臺(灰落しに使つてゐる)、和蘭陀茶碗、南京の鉢は淺草の瓢箪池に近い道具屋にあつたもので、それを買つた日には、背景に畫いた十二階を使つてゐる寫眞屋にはいつて、皆で寫眞を撮つてもらつたが、できたのをみると、香取さんがこしらへた鳥冠(とりかぶと)の握りのついた太い籐のステッキを手にして構へた、芥川の黒のソフトの上に、箱庭の五重塔のやうな十二階がのつて寫つてたなどの事を四、五日前のことのやうに思ひだすのである...
小穴隆一 「二つの繪」
...今その板画を見るに北寿は直接に和蘭陀画の影響を受け西洋風の遠近法と設色法と時には光線をも木板摺(もくはんずり)の上に転化応用せんと企てたる画工なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...当初浮絵の大家にして歌川派の祖たる歌川豊春の如きは和蘭陀銅板画(どうばんが)よりヴェニス...
永井荷風 「江戸芸術論」
...和蘭陀皿の如きは佳作なりき...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
......
永井荷風 「矢はずぐさ」
...数年のあとで名高い和蘭陀毛織(オランダモウル)の抱桶(だきおけ)であったことや...
長谷川時雨 「九条武子」
...和蘭陀(おらんだ)のかんてるくというところで建造された軍艦で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...和蘭陀(オランダ)船は向い風でも構いよらんけに……呼子まで百両出す...
夢野久作 「名娼満月」
...「和蘭陀(ヲランダ)と云ふ国は可愛(かあい)さうな位小さい国だね...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...九月の中頃に和蘭陀(ヲランダ)から巴里(パリイ)へ帰つて来ると...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...和蘭陀加留多(おらんだカルタ)の返礼だよ――という眼でじっと渡してやる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まぎれもない和蘭陀(おらんだ)カルタの一枚である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...和蘭陀(おらんだ)カルタの札一枚――それをつかんで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...和蘭陀(おらんだ)カルタにことよせて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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