...顔色(がんしょく)も和らぐことかと思ったのは間違いで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...国際間の緊張もこれによって始めて和らぐであろうか...
田辺元 「メメント モリ」
...アキルリュウスに其心和らぐ寶贈るべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「この子の有様を観たら誰だって心和らぐとご納得に...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...彼女の心はすぐに和らぐだろう...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...そして間もなく狼狽(ろうばい)の情が和らぐと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時として論の鋭利を和らぐる方法となる概括を人は持ち出すかも知れない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人は恢復期(かいふくき)の悦(よろこ)びに和らぐ眸(ひとみ)をどうしても向うに見える樹木の残映にふりむけたくなるのだ……...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...寒気が和らぐ気配は微塵(みじん)もなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...しつこい寒気は少しも和らぐことがない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...これこそ最も大いなる悲痛をも慰め和らぐるものなれ(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(ホラティウス)戯れによりて悲哀を和らぐるはよきことなり(シドニウス・アポリナリス)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これが一旦和らぐと...
横光利一 「夜の靴」
...厚氷その片端の解くる如く心は既に新しき御代の春に和らぐ初日うららかなる下(もと)に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...私は研究開始当初には強まっていった緊張が幾分和らぐのを感じた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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