...静かに和らぎて胸の中深く...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...主の和らぎの福音を説かんことを(哥林多後書五章十八節以下)...
内村鑑三 「聖書の読方」
...習習は春風の和らぎ舒(の)びるかたち...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...憤怒今より和らぎて其激しさを減らす時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...却って安らかな和らぎさえも覚えるのである...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...深い和らぎの色に突然輝かされた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...男は頬骨の張った赤黒い顔に――僕はその時初めて彼の顔を見たのであるが――人なつっこい和らぎを浮べて...
豊島与志雄 「道連」
...目に見えない位の微(かす)かな和らぎが忽ち顔中に拡がったと思うと...
中島敦 「虎狩」
...寒気和らぎ、洗面の氷水もさほどはこたえぬ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...すっかり秋風が立ち初めて、日の光も和らぎ、蜩(ひぐらし)も鳴かず、夜は数々の虫ばかり騒々しい頃となった...
火野葦平 「糞尿譚」
...言行和らぎて温順なるは婦人の特色にして...
福沢諭吉 「女大学評論」
...自から和らぎ行末永く連そいて家の内穏なるは...
福沢諭吉 「女大学評論」
...交際いよいよ広ければ人情いよいよ和らぎ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...和らぎに充たされた若者の面上には...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...眼毒が弱り和らぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...涙の中にある和らぎが予想されます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...和らぎに見えるのだった...
横光利一 「旅愁」
...和らぎと優しみとに対する心からの憧憬の上に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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