...あたりの靜寂と月の光とに調和するやうに思はれた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...三面協和するに非ざれば吾人の生活は遂に全きを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...総てにおいてその時代やその人物やその他に調和するよう誠実に舞台が造られているのである...
淡島寒月 「活動写真」
...小柄な体躯にきっちり調和する衣服の上品さと美麗さ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...手古奈は茅屋の主人としても井戸端の主人としても能く調和する...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...理性と正義とに合致するように諸人格の使命を調和することにある...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...これに相和する野坡のパートにはほとんど常に低音で弱い感じが支配しているように思われる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...間歇(かんけつ)的な考えにかなりよく調和するものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...互いに相融和するに至らば...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...往日用銭捉私鋳 往日 銭を用いて私鋳を捉う今許鉛錫和青銅 今 鉛錫 青銅に和することを許す刻泥為之最易得 泥に刻して之を為(つく)ること最も得易し好悪不合長相蒙好悪(こうお)合わずして長く相蒙(おお)う戦争中にちょっと面白い話があった...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...私的には緩和する役...
久生十蘭 「ノア」
...古來の多くの哲學的傾向と調和するばかりでなく...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...調和すると考へられるところに求められなければならぬ...
三木清 「歴史哲學」
...たまたま唱うるものあれば和するものなく拍子抜けてついに黙りぬ...
宮崎湖処子 「空屋」
...とにかく指導者の人は山田先生のお弟子さんでありケイコのはじめには宮城をよう拝し公演開幕の前には「国民の誓い」を唱和する式でそれも腹からまじめにやっている人が多いのです私はそれを信じよろこび勇んで先頭に立って働いたそれに劇団の中だけには自由で進歩的な空気があったそして何よりもそこにはまだ芸術らしいものが有ったのです...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...日本人の食物は多く二味か三味で成立っているが僕の家では注意して必ず五味を調和する...
村井弦斎 「食道楽」
...というような刺激は程よく飽和するが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...日本で何か事のある時大勢して唱和する祝ひの聲はおほよそ「萬歳」に限られてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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