...船内の捜索を命ずるために...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...また拡張を命ずる...
大杉栄 「生の拡充」
...ただなんとなく心の奥にかかる行為を命ずる或る物が隠れているかのごとくに感じて...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...人間は人形の命ずる処に従って人形を動かしているのに過ぎない...
竹内勝太郎 「人形芝居に関するノオト」
...権威を以(もっ)て命ずる...
太宰治 「思案の敗北」
...汝に戰利保つため我わが戰利失ふを甘んずべしと思へるや? 少女棄てよと命ずるや?若し寛大のアカイオイわが望むまゝ平等の 135戰利を我に與へなばわれ諾(うべな)はむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わが胸中の心肝の命ずる儘に我曰はむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「僕はそれを命ずる!」とアンジョーラは叫んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...母親、身ぶりでいきなさい、と長女に命ずる...
新美南吉 「病む子の祭」
...「わしがこの盗人を生き埋めにせよと命ずるのだ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...もしそうならば孔子はその欲することが悉く良心の命ずる所と一致したのである...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...正義の命ずる処……」「いや僕はあなたが利己主義者というわけじゃないんです...
浜尾四郎 「正義」
...彼女は医者の命ずる事なら何でもよく諾いてゐた...
原民喜 「淡雪」
...年少のうちから本能の命ずるままに耽溺する...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...子どもたちに待避を命ずるだけの存在たろうとしていた...
村山俊太郎 「子どもの世界」
...彼に木戸の番頭を命ずるという沙汰であること...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...いつのまにか私の片隅の卓子に私の夜の恋人があらわれるとボーイにシャンパンを命ずる...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...しかし工事の途中にこの変更を命ずることは...
和辻哲郎 「鎖国」
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