...久保田君は未(いま)だに呼び捨てに出来ず...
芥川龍之介 「田端人」
...息子(むすこ)だけは清太郎(せいたろう)と呼び捨てにしていた...
芥川龍之介 「春の夜」
...この病院の大権威熊本先生を呼び捨てにしているくらいの医学生であるから...
海野十三 「生きている腸」
...召使に向つては「お前」と呼び捨てにするし...
太宰治 「津輕地方とチエホフ」
...そうして兵部大輔のことを相も変らず「田兵々々(たひょう/\)」と呼び捨てにした...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...だれからも貴様と呼び捨てにされ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...家老はその他の藩士を何役であろうが呼び捨てにする...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...閑山閑山と呼び捨てで...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...その話のついでに右の呼び捨ての不審をただすと...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...呼び捨てにしている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...人を呼び捨てになんかしやがって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たといただの女中であってもこの家では普通の家でするように呼び捨てにして見くだしてコキ使うことはしないでしょう自由主義といいますか進歩的といいますか家の中が自然にそうなっていました明るい理智的な誠実な空気でした私は先生一家を心から尊敬し愛しました一家の空気の中で...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...お前なんぞから呼び捨てにされる義理あ無えんだ! ひつこんでろい!留吉 まあいいから! な! な! 妹が可哀さうなことになる...
三好十郎 「地熱」
...主人の子供を「ジュン」などと呼び捨てにしているから驚いてしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...齢上(としうえ)の沢山な下僚を呼び捨てに手足のごとく使い...
横光利一 「微笑」
...以前のような呼び捨てをやめて...
吉川英治 「平の将門」
...まっ先に襲(よ)せて討つべきものは、山木判官として、その後すぐ、どこへかかるか」頼朝は、いつのまにか、そんな事を糺(ただ)すにしても、敬称を廃して、「時政、時政」と、呼び捨てにした...
吉川英治 「源頼朝」
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