...いよいよ味気ない思いであった...
太宰治 「乞食学生」
...味気ない思い...
太宰治 「斜陽」
...味気ないな、――何に対しても興味がない――、生活意力がなくなつたのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...ちょうどそれは妻を失った間際(まぎわ)の味気ない感じを...
徳田秋声 「仮装人物」
...それはなるほど無信仰であったころの味気ない人生ではなく...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...チュウインガムを噛むより味気ない世の中...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...味気ないさびしさに心を虫食われた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その中味が実に空虚な味気ないものだといふことを知つた...
平山千代子 「転校」
...ホテルの味気ない生活がつく/″\嫌だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...味気ない朝食をすると一日...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...味気ないものばかりだが生卵子で流し込む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もう納豆も鮭もなくて味気ない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...味気ない世の中だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今はいと味気ない日々夜々おくっているわけなのである...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...何年もお逢(あ)いすることのできなかったほど寂しく思われますのも味気ないことでございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...味気ない空しさでも抱いてるような彼に見える...
吉川英治 「私本太平記」
...一しょに寝てさえ何となく味気ないやらぎこちなくて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...帰りは味気ない夜道になった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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