...口に唾液(つばき)がたまつても呑み込むこともならず...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ロンドンとウェストミンスター★とを呑み込む手筈が出来ていると言い触らして...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...仲々呑み込むのにあつらえ向きでないかも知れない...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...体を嘗めているとどうしても脱毛を呑み込むし...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...間もなく呑み込むことが出来た...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...ろくに顔も知りません」「よしよし」平次は一人で呑み込むと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人の話を半分聽いて呑み込む癖はありますがね」「で?」「根岸の寮へやつたものの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「――」八五郎は喉まで出た洒落をグッと呑み込むと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それとも奴がすれっからしで「餌だけは食うが鉤を呑み込むのは御免を蒙る」と云う...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...神秘的なようすをしたあの青い池の水が梓さんを呑み込む前に...
久生十蘭 「キャラコさん」
...加十も止むを得ず野太い口を開いて麩(ふ)呑みに呑み込むと...
久生十蘭 「魔都」
...珈琲(コーヒ)の殘りを呑み込むやうなことが幾度もあつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私は雲を呑み込む如く大きく点頭いて...
牧野信一 「武者窓日記」
...位階次第で呑み込むのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これはきっと呑み込む時にパンのかけらか何かが喉にひっかかったのを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...松葉杖の呼吸を呑み込むくらい何でもなかった...
夢野久作 「一足お先に」
...たいがいなことは呑み込む信長も...
吉川英治 「新書太閤記」
...蛇が蛙を呑み込む瞬間を...
蘭郁二郎 「魔像」
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