...左りの方に掛り員室の入り口があるのに氣がつき、義雄は直ぐそこへ這入り、來意を告げる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ついに終末を告げるときに達した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...川であることを人に告げる両岸の存在がすぐ眼につくものだが...
高見順 「いやな感じ」
...そのどえらい揚子江がまずもって俺に告げる...
高見順 「いやな感じ」
...生の悦びに別れを告げるため...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...わが文壇の歴史に一段落を告げる時ではなかろうかと思います...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...それを先生に告げる意志は毛頭なかったが...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...経験の告げる限りにおいて完全に知れば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...後にこの言葉を友人フアウスタスに告げると...
牧野信一 「鬼の門」
...養漁場の宇佐見金蔵……」御面師は節をつけて夫々の宛名を私に告げるのであつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...肉の価格は最も急速に未曾有の騰貴を告げることは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...静かに微笑(ほほえ)んで別れを告げる詩でなくてはならない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...急を告げる報(ほう)はきているが...
吉川英治 「三国志」
...お出ましを告げる声が奥から流れつたわってきた...
吉川英治 「私本太平記」
...その居どころを告げるような大声を不意に発して...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...亀の前は、暇を告げるべく、室の外に手をつかえたが、ただすすり泣きのみして、悄々(しおしお)と去った...
吉川英治 「源頼朝」
...実平が今、よい折と見て、頼朝に告げると、「そうそう...
吉川英治 「源頼朝」
...一段落を告げる「シュピオ」の終刊号に際して本誌の小史を述べ...
蘭郁二郎 「休刊的終刊」
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