...向後(こうご)は……」「黙れ...
芥川龍之介 「道祖問答」
...向後の費途に充(あ)てるよう取り計らうつもりでいます...
有島武郎 「小作人への告別」
...向後に育成さるべきであろう...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...向後追々改まつてゆくとすれば...
中原中也 「よもやまの話」
...時々に押され刻々に押されて今日に至ったばかりでなく向後何年の間か...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...もし向後(こうご)あの女に逢う事が出来ないとするとこの事件は判然(はんぜん)と分りそうにもない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...――二人(ふたり)の向後取るべき方針に就て云へば...
夏目漱石 「それから」
...向後(こうご)父の怒に触れて...
夏目漱石 「それから」
...向後(こうご)一切付合(つきあい)をしちゃならないって仰(おっ)しゃったそうじゃありませんか」健三は自分の父と島田とが喧嘩をして義絶した当時の光景をよく覚えていた...
夏目漱石 「道草」
...向後(こうご)一切の関係を断つという事が古風な文句で書いてあった...
夏目漱石 「道草」
...向後(こうご)もし主人が気狂(きちがい)について考える事があるとすれば...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...転向後はあくまで佐幕開国に...
服部之総 「福沢諭吉」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...口切りは大番頭千石取津田伴右衛門で、向後(こうご)、他家へは一切奉公いたすまじき旨(むね)、誓を立てて御暇をねがい、つづいて物頭四百五十石、荻田甚五兵衛、寄合五百石、平(たいら)左衛門、使番(つかいばん)大番頭五百石多賀一学などが暇乞(いとまご)いをして々(そうそう)に退散した...
久生十蘭 「鈴木主水」
...向後世間さまに顔向けがならねえのでございます...
久生十蘭 「魔都」
...向後益々御健康祈上候...
山下利三郎 「流転」
...向後の町の公役には...
吉川英治 「新書太閤記」
...「さて――」と、忠明は口を切って、「門人の浜田寅之助は、ただ今あちらで、破門をいい渡し、向後(こうご)、心を改めて修行いたすよう、よく訓誡(くんかい)しておきました...
吉川英治 「宮本武蔵」
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