...また古めかしい風見を...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...古めかしいものであつた...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...「相模屋」と古めかしい字体で書いた置(お)き行燈(あんどん)の紙までがその時のままですすけていた...
有島武郎 「或る女」
...古めかしい籐椅子(とういす)を...
海野十三 「地球要塞」
...ひどく古めかしい装飾の...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...おそろしく古めかしい「クマむすめ」という...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...木犀の花はぢぢむさく、古めかしい、金紙銀紙の細かくきざんだのを枝に塗りつけたやうな、何の見所もない花で、言はばその高い香気をくゆらせるための、質素な香炉に過ぎないのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...古めかしい調度があり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...古めかしい油絵の額や...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...すべて古めかしい叔母の意思どおりにならせられてきた...
徳田秋声 「蒼白い月」
...それは党派の信用を失わせて嫌疑を起こさせる古めかしい手段なんだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それらの古めかしい顔つきとそれらのバイブルにある名前とは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...古めかしい幾条の縦谷をうがった仙人山の大傾斜には...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...あの古めかしい鉛色の瓦屋根のないことが日本の町らしい親しみを薄くする...
「修道院の秋」
...こんな古めかしい旅館があるとはおもへないくらゐだつた...
林芙美子 「濡れた葦」
...まことに古めかしい言葉だが...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...年寄や婦子供のみの古めかしい屋根の下に行灯や雪洞の光りのまはりで寂しく蟋蟀のやうな日夕を送り迎へてゐた者共にとつては...
牧野信一 「熱海線私語」
...恐ろしい看護婦私立病院の看護婦に醜業婦同様のものが居る事は古めかしい話である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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