...それ以前とて会えば寒暄(かんけん)を叙する位の面識で...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...ここに細叙することを差控えなければならぬ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...叙するに際しては...
高木敏雄 「比較神話学」
...あるいは七・七に事柄を叙し五・七・五に感情を叙する場合も勿論(もちろん)ある...
高浜虚子 「俳句への道」
...秋の自然の色彩を叙すると同じではあるまいか...
寺田寅彦 「鸚鵡のイズム」
...その中(うち)からこのありさまを叙するに最も適当なる詞(ことば)を探したなら必ずぶら下がるが当選するにきまっている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...蓋(けだ)し小説に境遇を叙するものあり...
夏目漱石 「人生」
...もし双方を叙する以上は勢い評価せねばならぬ事となります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...三条西実隆の生活を叙するに当って...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...従来歴史家がややもすれば王宮の式微を叙すること極端に失し...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この歌なども唯自覚した機会を美しく平叙するだけで少しも誇つてはゐない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...もし当人が自分の事を叙すとせば「すてゝかへりぬ」といふ如き他人がましき叙しやうあるべからず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...仏経や南欧の文章に美人を叙するとて髪はもちろんその他の毛の色状を細説せるを...
南方熊楠 「十二支考」
...後の山陽の死を叙するものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此は人の生涯を叙する伝記をなしてゐるからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...繊細の事を叙するに簡浄の筆を以てした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...別後の情を細叙するにも遑(いとま)あらず...
森鴎外 「舞姫」
...故に今許由等の傳を叙することを得ず...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
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