...稲の殻を取り去るには木造で石を重りにした一種の踏み槌が使用される...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あなたに下されてる判決を目下のところでは取り去るわけにゆきませんが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...之を全く書目の中から取り去る譯にいかぬ...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...その心持はどうしても取り去ることはできないのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...臆病と云ふ自覚はどうしても彼(かれ)の心から取り去る事が出来なかつた...
夏目漱石 「それから」
...彼は始終(しじゅう)何物にか縛(しば)られて自由に動けない窮屈な感じを取り去る事ができなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...理想の二字を彼等の主観中より取り去る事は困難とならねばならぬ...
夏目漱石 「文芸とヒロイツク」
...この刺激を取り去ると索然(さくぜん)として没趣味なものになってしまう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...恐らくかへるべき何物もなく取り去るべき一字もない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼らの肉体的願望を取り去るならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これらのものをすべて取り去るならば...
三木清 「哲学入門」
...「大衆」という冠詞を取り去るだけの自由な公明さを持つと同時に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...取り去る人すらもどこに持ってゆくかをその日まで知らないであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自分からは取り去ることは出来ないのだろうか...
横光利一 「旅愁」
...果して存命のうちにその病いは取り去ることが出来るかどうか...
横光利一 「旅愁」
...それは国庫に齎す額以上を人民の懐中から取り去るであろうが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...二分の一または四分の三をすら取り去るかもしれないが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...従ってアリストテレース哲学からアヴェロエス的解釈の殻を取り去ることが彼のアリストテレース註釈の主要任務とさえなった...
和辻哲郎 「鎖国」
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