...さも厳めしい実質を備えたらしく立ち現われるのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それは徒(いたず)らに厳めしい塀と...
海野十三 「地球盗難」
...厳めしい顔つきで遊歩路を濶歩するとき...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...厳めしい廃院を見た...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...一方そこには荘重な名辞と厳めしい語調がある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...厳めしい父の顔が現われた...
豊島与志雄 「蘇生」
...銀の覆輪を施した厳めしい大積雲の群峯が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...アンプーレも厳めしいし...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...屹と女乗物の金鋲厳めしい扉を見据えて詰め寄りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...わざわざ六(む)つかしく厳めしい本を玄関に積み重ね...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...もう一人のほうは厳めしい口髭を貯えていた...
久生十蘭 「金狼」
...甲冑に身をかためた厳めしい武士(さむらひ)も...
牧野信一 「泣き笑ひ」
...ボール紙の鎧甲に身を固めた厳めしい武士が...
牧野信一 「南風譜」
...そこには矢張り厳めしいいでたちの拾ひ手が侍してゐて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...「あなたのやうな厳めしい眼で...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...鼓手は飽くまでも厳めしい力を込めて他の稍ともする浮き調子に...
牧野信一 「村のストア派」
...昔ラケデモンが厳めしい8545山に近く囲まれた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...お館という厳めしい築地の中にうんといるが...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??