...しかし荘厳にも劬(いたは)りの深いヨハネのクリストも斥(しりぞ)けることは出来ない...
芥川龍之介 「続西方の人」
...静かに聳えてゐる姿は荘厳に近い眺めである...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...たゞ其任にある者、よくこの日東民族の大自覚に内省して、今回の事たる、たゞに東洋の平和のためのみならず、たゞに自家の利権保護のためのみならず、世界悠久の文明の進運の為めに、吾人が負へる民族的使命の下に健闘しつゝあるの一事を忘却するなく、最も大胆に、最も赤裸々に、最も荘厳に、吾人の要求を告白するの人たれば足る...
石川啄木 「閑天地」
...下(しも)は子孫の教育を厳にし...
関寛 「関牧塲創業記事」
...その端厳にして旺盛(おうせい)な仏徳発揚の力といい...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...私は茲に測定と計量とを厳に区別したいと思う...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...謹厳にして妄りに放言高論せざるが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...じっさい学問の威厳に打たれたに違いない...
夏目漱石 「三四郎」
...猫と座席争いをしたとあってはいささか人間の威厳に関する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...さればと云って車屋の黒ごときものを助勢に頼んでくるのも吾輩の威厳に関する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...塾法厳にして生徒の放蕩無頼を防ぐにつき...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...自分達のある威厳にかゝはるやうな気がして嫌で堪らなかつたのですが...
牧野信一 「泣き笑ひ」
...人間の生命というものの尊厳にたって事態を検討してみるだけでさえ...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...独特な水色や紅の彩色で森厳に描いた人格化された天の神秘的な版画も...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...またスパルタにあれば最も謹厳に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...威厳に打たれたか...
吉川英治 「三国志」
...――ただし防禦は厳に...
吉川英治 「新書太閤記」
...いよいよ国防を厳にし...
吉川英治 「新書太閤記」
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