...世を厭うたりするのは...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...凡俗の行をなすを厭う...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...すると更にその声は人の目を厭うというより...
外村繁 「澪標」
...私は妻の肩揉むことも厭うたではないか...
外村繁 「夢幻泡影」
...或は妻を厭うが故に独身でいるのか...
豊島与志雄 「画舫」
...十五十月六日――俺は死を厭うものではない...
豊島与志雄 「反抗」
...社交を厭うものは妻帯をしないに越したことはない...
永井荷風 「西瓜」
...餅を拾ってくれるだけの労をさえ厭う者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は風を厭うともし灯を若木の桐の大きな葉で包んだ...
長塚節 「太十と其犬」
...その祈りを犯されることを厭うた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...老いを恐れ厭うことの心理においては...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...あたかも人間の眼に触れるのを厭うように...
久生十蘭 「海豹島」
...徳川政府の門閥圧制を厭うて其悪弊を矯(た)めんとし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...生涯父母の喪にいるがごとくなるもまたはなはだ厭うべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...これらの諸種は本邦に在りて主なる竹の種類に属しなおこの他に花を出すものまたこれなきにあらずと雖ども煩を厭うてここに出すに及ばず...
牧野富太郎 「植物記」
...世を厭(いと)うように人を厭うたという言葉について浮舟(うきふね)は何も答えなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不完全を厭う美しさよりも...
柳宗悦 「民藝四十年」
...臣下の胸に自分を忌(い)み厭うものの生じるのをおそれて...
吉川英治 「三国志」
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