...小波先生の引きで博文館の少年世界や其他の雜文で漸く衣食の資を得て居た私から見ると...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...一度(いちど)東京(とうきやう)に來(き)て博文館(はくぶんくわん)の店(みせ)で働(はたら)いて居(ゐ)たことのある...
泉鏡花 「怪談女の輪」
...博文館に入ってから『新桃太郎』や『猿蟹(さるかに)後日合戦』を書き...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...博文館の通俗百科全書中の文学論...
大杉栄 「獄中消息」
...そのころ博文館から『日本文学全書』というものが出...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...博文館に當時深い關係のあつた故高山樗牛と故久保天隨(後に臺灣帝大の漢文學教授)の兩博士であつた...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...気の毒がって「博文館へ話するから...
直木三十五 「死までを語る」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...版権のことがそろ/\面倒になり初めたのは明治三十五六年(?)に紅葉山人の死後直にその全集が博文館から発行されたころからのやうです...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...私は博文館で懲り/″\してゐますから早速辯護士を頼んで掛合つて貰ひ先(まづ)今日までのところでは別に損害は受けてゐません...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...博文館なるものはここに説くまでもなく...
永井荷風 「申訳」
...書肆博文館が僕に対して版権侵害の賠償を要求して来た其翌日である...
永井荷風 「申訳」
...薄暗い横町の阪上に立っている博文館へと馳付けた...
永井荷風 「申訳」
...官庁及出版商に対する其等の手続は思うに当時博文館内に在った木曜会会員中の誰かが之をなしたのでもあろうか...
永井荷風 「申訳」
...博文館は、投書雜誌として「文章世界」を刊行してゐたつもりであつたが、花袋が編輯主任になつたため、それが文學雜誌見たいになり、花袋好みの自然主義の色がつくやうになつたのであつた...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...その糸屋はどうなったか、博文館は同町故、取り調べて史蹟保存とするがよい...
南方熊楠 「十二支考」
...博文館の将棋雑誌と一つ枠とは! 国辱ということを真面目に考えたことがあるのでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...同時に出た博文館の太陽以下の諸雑誌...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
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