...あの半病人のふらふら先生が……」「まあいい...
海野十三 「共軛回転弾」
...さればこの請願人というものは並々の身体ではない、半病人である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...僕は先きに言った半病人や片輪者の連中の中へ移された...
大杉栄 「獄中記」
...男のひとは例外なく痩せて半病人のようになっているのに...
太宰治 「女神」
...……半病人の生活...
種田山頭火 「其中日記」
...エレーナは壁にもたれて、半病人の有様...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...半病人(はんびょうにん)の蒼(あお)い顔をして居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...寢たり起きたりの半病人だ」「火をつけたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで半病人になってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んの足しになるものか」「その通りで」「それから沢屋の方はどうなった」「沢屋の主人は生れながらの半病人で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕達も一ヶ月あまりを半病人のやうに勢なく暮して居ります...
原民喜 「書簡」
...歩くことも出来ないような半病人になっていて...
久生十蘭 「海難記」
...信州の奥から半病人の都築明を乗せた上り列車はだんだん上州との国境に近いO村に近づいて来た...
堀辰雄 「菜穂子」
...固く眼を押えて半病人のように這出して来たのは殺された筈の坂本新太郎であった...
牧逸馬 「上海された男」
...――今では半病人のようになってこの寮に暮しているのだ...
山本周五郎 「お美津簪」
...半病人のように疲れはてていたという...
吉川英治 「新書太閤記」
...半病人の飛脚を受け取って...
吉川英治 「新書太閤記」
...夫婦ともにその前後の疲勞から半病人の樣になつてしまつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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