...若い時は十人並には見えたらうと思はれる容貌(かほかたち)...
石川啄木 「刑余の叔父」
...『娘の方はまず十人並みだ』と思う...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...脛附(すねつき)が十人並(にんなみ)以上(いじゃう)ぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...人には正確を要求する十人並みの人間のすることとは全く反対であったのである...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...十人並みの殺人鬼として記憶されるのは本意ではありません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...顔立も十人並というところ...
豊島与志雄 「失策記」
...容貌はまず十人並(なみ)で...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...まあ十人並以上だろうと...
夏目漱石 「行人」
...十人並みと言ったのさえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十人並と言つたのさへ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何となく艶めかしい十人並に優れた美しさです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顏容(かたち)も親の口からは申し憎いが先づ十人並に勝れて生れついて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人に勧め又人の同意を求めるなどは十人並に遣(や)りながら...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...かういふいゝ氣持を感じながら、思ふ存分温かい汐風に浸つて、腦裏の塵埃を拭つて、胃の働きをもよくして、家へ歸つて午餐の膳に向つて、新鮮な魚介や蔬菜を味ふ時は、十人並に、生きとし生けるものゝ刹那の幸福が感ぜられるのであつた...
正宗白鳥 「吉日」
...彼女の容貌もごく十人並であった...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...豊の器量は十人並みである...
森鴎外 「安井夫人」
...容貌はまず十人並だが...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...十人並以上の容貌をもって...
吉川英治 「江戸三国志」
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