...斜(はす)ッかいの化粧部屋の入口を...
泉鏡花 「悪獣篇」
...追ッかけられて、二階の段を下り、化粧部屋の口で、とッつかまると、男は女の帯の間へ手をつッ込む...
岩野泡鳴 「耽溺」
...化粧部屋に詰めると云う張り切り方であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...階段の途中から怒鳴りながら化粧部屋へ這入(はい)った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二階の化粧部屋で着換えをしているところへ這入(はい)って来た雪子に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幸子や妙子と同じように化粧部屋へ来てこしらえを始めた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...池の向こうの中二階はこの芸者の化粧部屋(けしょうべや)にも休憩所にもまた寝室にもなっていた...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...ほんの形ばかりの小さい化粧部屋ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...祖母のお化粧部屋は蔵(くら)の二階だった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...たか子は化粧部屋へ這入つて着物をぬいだ...
林芙美子 「或る女」
...鹿島夫人の入浴中に夫人の化粧部屋にあつた指輪と時計とが盜まれた事件があつたが...
室生犀星 「帆の世界」
...化粧部屋の賊は裏ゴムにぎざのあるゴム靴なんだ...
室生犀星 「帆の世界」
...芝居の化粧部屋に入りてこそ紅粉をも粧ひ...
森鴎外 「舞姫」
...芝居の化粧部屋に入(い)りてこそ紅粉をも粧(よそお)い...
森鴎外 「舞姫」
...やがてそれが広い化粧部屋だということがわかった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...その横の化粧部屋で...
夢野久作 「ココナットの実」
...そしてギヤルソンは隣の化粧部屋へ通ふ戸...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...遠い化粧部屋へ退がって行った...
吉川英治 「三国志」
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