例文・使い方一覧でみる「包み隠し」の意味

...そろそろ一人でこのことを包み隠している負担に堪えられなくなって来た...
大阪圭吉「三の字旅行会」

...私も暫くは包み隠していましたが... 私も暫くは包み隠していましたがの読み方
谷崎潤一郎「三人法師」

...もう／＼今は包み隠していられようか... もう／＼今は包み隠していられようかの読み方
谷崎潤一郎「三人法師」

...新調のズックのカヴァーで包み隠したいかものであった... 新調のズックのカヴァーで包み隠したいかものであったの読み方
寺田寅彦「チューインガム」

...彼女が包み隠していた秘密――彼が告げるまでもなくクリストフはたぶんそれを知っていたろうが――それだけは...
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...舌ったるいかわいげな様子を誇張して包み隠していたし... 舌ったるいかわいげな様子を誇張して包み隠していたしの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...「髪ではないか？──おツルさんの頭だよう？」──降りつづいた雪は処女の肌を完全に清らかに包み隠してくれたのでした...
永井隆「ロザリオの鎖」

...あなたは子供のように包み隠しのない人だ... あなたは子供のように包み隠しのない人だの読み方
フランツ・カフカ　Franz Kafka 原田義人訳「城」

...どうか一切の次第をお包み隠しなく仰言っていただきとうございます」「とうてい公然（けんたい）に申されん耻（はず）かしかことですばッてん...
久生十蘭「平賀源内捕物帳」

...○こう云う事を君は己に包み隠していたのだな... ○こう云う事を君は己に包み隠していたのだなの読み方
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳「ファウスト」

...余は彼が身の事に関りしを包み隠しぬれど... 余は彼が身の事に関りしを包み隠しぬれどの読み方
森鴎外「舞姫」

...余は彼が身のことにかかわりしを包み隠しぬれど... 余は彼が身のことにかかわりしを包み隠しぬれどの読み方
森鴎外「舞姫」

...恨を呑んで恥辱を包み隠してゐる女もあるといふことだ... 恨を呑んで恥辱を包み隠してゐる女もあるといふことだの読み方
森鴎外「魔睡」

...されど菊蔵はなお他の人々には包み隠してありしが... されど菊蔵はなお他の人々には包み隠してありしがの読み方
柳田国男「遠野物語」

...その家の奥の奥の暮し向きまで包み隠しのないところが... その家の奥の奥の暮し向きまで包み隠しのないところがの読み方
夢野久作「狂歌師赤猪口兵衛」

...何でも包み隠しをしないのが多いので... 何でも包み隠しをしないのが多いのでの読み方
夢野久作「東京人の堕落時代」

...こうなった以上、何事も、包み隠しは、厳禁じゃ... こうなった以上、何事も、包み隠しは、厳禁じゃの読み方
吉川英治「牢獄の花嫁」

...もう決して包み隠しはいたしません」「おう... もう決して包み隠しはいたしません」「おうの読み方
吉川英治「牢獄の花嫁」

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