...加賀(かが)の宰相(さいしょう)治修(はるなが)の家来(けらい)に知行(ちぎょう)六百石(こく)の馬廻(うままわ)り役(やく)を勤める細井三右衛門(ほそいさんえもん)と云う侍(さむらい)は相役衣笠太兵衛(きぬがさたへえ)の次男数馬(かずま)と云う若者を打ち果(はた)した...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...詩も作る、ヴァイオリンも弾(ひ)く、油絵の具も使う、役者も勤める、歌骨牌(うたがるた)も巧(うま)い、薩摩琵琶も出来るサア・ランスロットである...
芥川龍之介 「葱」
...案に相違して「理髪店に勤めるのはまかりならぬ」というきつい文面である...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...今日のお芝居の役者を勤めるのです」と...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...幾分か副船長の役を勤めることになった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私はその三日あとに父に連れられ御所へあがって将軍家のお傍の御用を勤めるようになったのですが...
太宰治 「鉄面皮」
...嗣子(しし)の正広夫妻が代理を勤めるであろうこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それは深川のある会社に勤める人に嫁(かたづ)いていて先方(さき)に人数が多いから...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...勤める――」月丸は...
直木三十五 「南国太平記」
...彼らの勤めるのは...
中島敦 「悟浄出世」
...どこかの役所へ勤める人か何かに坐敷(ざしき)を貸す料簡(りょうけん)で...
夏目漱石 「こころ」
...――あつしはお上の御用を勤める身體で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あっしはお上の御用を勤める身体で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あつしは町方の御用を勤めるものだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また気が転倒していたのでどんな義務も勤めることができなかったのだし...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...こうしたことの相手を勤めるのに適した若い女房が何人もいるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...弁の尼はこの役を勤めることが気恥ずかしく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それも文化への一つの大きな役割を勤める...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
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