例文・使い方一覧でみる「勝ち気」の意味

...もとより勝ち気な女の持ち前として... もとより勝ち気な女の持ち前としての読み方
伊藤左千夫「春の潮」

...昨夜のような派手な勝ち気な悧発（りはつ）な女が... 昨夜のような派手な勝ち気な悧発な女がの読み方
谷崎潤一郎「秘密」

...」――そないいいながら私の膝（ひざ）の上い打つ伏しなさって、涙でそこがびしょびしょに濡（ぬ）れるぐらい激しいに泣きなさるのんで、あんまりのことに何ちゅうて慰めたげたらええのんやら、――なんせ私の知ってる今日までの光子さんいうたら、花やかで、勝ち気で、いつもプライドに充（み）ちた眼エ耀（かが）やかしてなさって、そんな辛（つら）い思いしてなさったとはちょっとも見えしませんのに、その高慢な、女王みたいにエラそにしてなさった人が、プライドも何にも放ってしもて泣き崩れてなさる様子だけでも、ほんまに思いの外ですねん... 」――そないいいながら私の膝の上い打つ伏しなさって、涙でそこがびしょびしょに濡れるぐらい激しいに泣きなさるのんで、あんまりのことに何ちゅうて慰めたげたらええのんやら、――なんせ私の知ってる今日までの光子さんいうたら、花やかで、勝ち気で、いつもプライドに充ちた眼エ耀やかしてなさって、そんな辛い思いしてなさったとはちょっとも見えしませんのに、その高慢な、女王みたいにエラそにしてなさった人が、プライドも何にも放ってしもて泣き崩れてなさる様子だけでも、ほんまに思いの外ですねんの読み方
谷崎潤一郎「卍（まんじ）」

...おちやんは勝ち気な人なれた子で... おちやんは勝ち気な人なれた子での読み方
中勘助「銀の匙」

...私の機嫌（きげん）をそこねまいとする心から勝ち気もあまり表面に出さなくなり... 私の機嫌をそこねまいとする心から勝ち気もあまり表面に出さなくなりの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...勝ち気な御息所が旧態を保たせていたとはいうものの... 勝ち気な御息所が旧態を保たせていたとはいうもののの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...勝ち気ですばしこくて... 勝ち気ですばしこくての読み方
山本周五郎「青べか物語」

...勝ち気な性分だもんですから」あだこの眼から涙がこぼれ... 勝ち気な性分だもんですから」あだこの眼から涙がこぼれの読み方
山本周五郎「あだこ」

...たぐい稀（まれ）な勝ち気で... たぐい稀な勝ち気での読み方
山本周五郎「ちいさこべ」

...但しひじょうに勝ち気が強く... 但しひじょうに勝ち気が強くの読み方
山本周五郎「半之助祝言」

...いかにも勝ち気らしかった... いかにも勝ち気らしかったの読み方
山本周五郎「風流太平記」

...女は十八九歳の、小柄な躯（からだ）つきで、勝ち気らしい、だが美しい顔だちをしていた... 女は十八九歳の、小柄な躯つきで、勝ち気らしい、だが美しい顔だちをしていたの読み方
山本周五郎「樅ノ木は残った」

...しかし勝ち気な性分で... しかし勝ち気な性分での読み方
山本周五郎「山彦乙女」

...江戸ッ子の女は勝ち気だと云いますから... 江戸ッ子の女は勝ち気だと云いますからの読み方
夢野久作「街頭から見た新東京の裏面」

...女子でもすぐれた者になってみせる道はいくらもあろうに」於通のことばに勝ち気が出ていた...
吉川英治「新書太閤記」