...我々はただ古い薪(たきぎ)に新しい炎を加えるだけであろう...
芥川龍之介 「河童」
...今また人殺しの罪を加えるのだ...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...私は恋愛そのものについて一言を附け加える...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...これは精細な観測に基づいた補正を加えることになっていたのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ここでつけ加えるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「その者に誅(ばつ)を加えるがよかろう...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「織成」
...次に射影幾何学のこの二つの公理群に次の三つの公理群を加える時...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...はっきりした非難を加えるよりも執拗(しつよう)に諷示(ふうし)を繰り返すほうが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ここに剰語を加える...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...他の火勢を加える足(た)しにならないとあきらめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...非常に「小さい」つまり「重要ではない」部分を加えるか...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...むしろ一つの不徳にさらにもう一つの不徳を加えることになった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...観察が鋭敏となっている命名法がいよいよ適切を加えるのは自然である...
柳田國男 「地名の研究」
...その上へみずから書き加えるくらい...
山本笑月 「明治世相百話」
...あなた様に危害を加えるのではありませぬ...
吉川英治 「三国志」
...性急に武力的な拘束を加えることも出来ないし...
吉川英治 「私本太平記」
...相手へ重圧を加えるような一喝(かつ)を浴びせると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...体全体に地上のものならぬ貴さを加えるように思われる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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